今日はルクセンブルクからベルギーへ移動、ディナンという街まで行きます。
昨日はルクセンブルクの旧市街を散策し、観光客で賑わう素敵な街並みを楽しみましたが、どうも「一人あたりGDP世界一」という感じがしません。
ということで、誰もがタダで乗れる市電でルクセンブルク駅まで出てみました。
駅舎自体は小さいながらもお洒落な感じ。

でも、周辺にオフィスビルが立ち並ぶわけでもなく、日曜の朝ということもあって人もまばらで静かです。ビジネスの気配は全然しませんが、仕事に来た訳では無いので、さっさと切り替えて、駅前のカフェ「Fischer」で朝食にします。何気に入った店でグーグル評価も高くありませんでしたが、パンがとても美味いです。
再び市電に乗り、ホテルに戻って準備して、ベルギーに向けて出発です。
ハイウェイを順調に走っていると、「あれ、今の国旗はベルギーのでは」という感じで、あっけなく国境を超えました。せっかくなのでわざわざ戻って写真を撮ります(笑)。

一般道で国境を越えたら何があるのだろうと思い、今度は片側1車線の県道のような道をいくと、こちらも一応ベルギーの看板はありましたが、新宿区から渋谷区に入るぐらい、何もない国境越えでした。ただ、道路沿いの建物は、ルクセンブルク側は街並みに気を使ってオシャレした感じに対し、ベルギー側は灰色の石造りの自然体になり、雰囲気はかなり変わりました。
時間があったので、ディナンに入る前にCellという街に立ち寄ります。
ネットに素敵な教会の写真が出ていたので、見に行きました。石造りで質素ながら雰囲気のある教会がありました。中に入ると誰もいません。椅子に座って静かな時間を過ごします。

車に乗ってディナンへやってきました。
あまりメジャーではない、この街に来ようと思ったきっかけは、旅の準備をしている時、ベルギー駐在経験のある先輩に、何か面白いところはないか尋ねたところ、「ディナンの風景が印象深く、川沿いのカフェで飲んだビールがご機嫌だった」という話を聞いたからです。
15時ごろに街に着いて、まずはホテルにチェックイン。今日のホテルは、修道院だった場所が「Liffe」というブランドのビール醸造所になり、ホテルにもなった『La Merveilleuse」」というところです。ディナンの街では至る所にLiffeブランドのビールがありました。
受付の方がウェルカムドリンク券をくれたので、早速テラスに出てタップのビールをいただきます。ホテルが高台にあるので、眼下に流れるマース川と対岸の美しい景色を眺めながら、昼間から飲むビールは格別です。

気持ちの良い時間を過ごして、坂を下って散策に出かけます。
観光の中心になるのはマース川に架かるシャルルドゴール橋で、ここから眺めるノートルダム教会と巨大な岩壁、その上に建つシタデルはとても素敵な風景です。

ディナンはサックスを発明したアドルフサックスが生まれた街で、橋の上にはサックスのオブジェが並び、通りを歩いていくと生家の前に像がありました。

川沿いにはたくさんのカフェが並び、皆、川風に吹かれて気持ちよさそうにお酒を飲んでいます。我々も本日2杯目のビールをいただき、至福の時を過ごします。

19時なのに、まだ陽は高く明るいですが、今日は昼食を食べていないので早めの夕食をとることにしました。ホテルの受付で紹介いただいた「La Cafe Ardennais」に入り、シーフードプレート、エビのクリーム煮とビール、白ワインを注文。エビのクリーム煮を食べるのはおそらく初めてですが、美味かったです。ホワイトソースとニンニク(だと思いますが)のクリームはパンにつけても美味しく、新たな料理の発見です。

今日の日の入りは21:55。ホテルに戻って一服し、22時過ぎに外に出てみると、まだ薄明るい中で、灯りをともした街並みが一段と素敵に見えました。

明日はブリュッセルへ行きます。
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