さて、これから数回は役職定年、退職、セカンドキャリア等について書きたいと思います。
今回はまず役職定年です。
プロフィールにある通り、大学卒業とともに就職した銀行(今でいうメガバンク)で33年間働き、57歳で円満退社しました。
51歳を過ぎた頃から、出向や転職で銀行を出ていく同期が増えていき、55歳が役職定年という認識もありましたが、海外勤務で55歳を迎えた時には、一応、ラインの部長をやっていて、給与は減らないよう調整されて役職も変わらなかったので、役職定年を意識することはほとんどありませんでした。
しかし、異動で帰国し、出向待ちのシニアが多い部署に配属されると、海外手当が無くなることもあって手取りは半分以下に。1年後には更に2-3割減ることも伝えられました。「これが現実なのね」トホホ・・・
給与低下はもちろん残念でしたが、ある程度覚悟は出来ていましたので、「やっぱりそうか・・・」という感じでしたが、ダメージを受けたのは仕事内容でした。
それまでは多くの部下と一緒にアイデアを出し合い、営業系のビジネスを推進していましたので、大変ですが面白く、やりがいもありました。
それが一担当者になり、任された仕事は、海外拠点の報告を和訳して所定の体裁に整えるものでした。
お陰様でWordのインデントや段落を整えるスキルは上達しましたが、自分にとっては面白味に欠ける仕事であることに加え、コロナ禍でオフィスに行っても同僚はほとんどおらず、コミュニケーションも無いため、何とも侘しい思いをしていました。
最近は人材不足で、銀行でもシニアな人材に働く場が用意されるようになりましたので、残れば慣れた環境で時間的にも余裕ある仕事が維持されますし、処遇の見直し(改善)も今後進んでいくようです。
ただ、前述の自分の置かれた状況から、これまでのキャリアやスキルがあまり生かされることなく、このまま枯れていくのがもったいないと強く感じていました。
また、銀行以外のメーカーや商社など、別の業界で働いてみたいという想いもありました。
そんな気持ちで仕事をしていたところへ、セカンドキャリアへの旅立ちに背中を押してくれる研修の募集がありました。
次回はセカンドキャリア探しについて書きたいと思います。
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