今日はプラハからチェコ第2の都市ブルノへ移動して、観光です。
プラハからブルノへの高速道路は、物流の大動脈なのでトラックが非常に多いですが、道路はよく整備されています。東名高速を走っているような感じです。
途中、水を買うために、名も知らない街のスーパーに立ち寄りましたが、街もスーパーも小綺麗です。プラハのような観光地だけを見ていても見えにくい、チェコという国のしっかりした基盤のようなものを感じます。
昼前にブルノに到着したので、「トゥーゲントハット邸」に行きました。

世界遺産なのですが、丘の上に一軒の白い邸宅が建っているだけで、観光客もごくわずかです。それなのに既に予約いっぱいで中に入れないとのことで、外見だけを写真に収め、不思議な気持ちであとにしましたが、後述するH氏から、この邸宅は仕切りの少ない開放的で機能的な造りで、建材や家具は素材の特性や美しさを考えてオーダーメードされており、建築の世界では革命的なすごい建造物であることを後から熱く教えていただき、納得しました。
少し早いですが、ホテルのスタッフが親切にチェックインに応じてくれたので、車を停めて散策に出かけます。
ホテルはブルノ中央駅のすぐ東側にあり、線路をくぐって西側の旧市街地区へ行きます。駅前を通ると、プラハに比べて若干荒んだ雰囲気を感じましたが、そのエリアだけで、マサリコヴァ通りを旧市庁舎の方へ向かって歩いて行くと、歴史を感じさせる建物が並ぶ素敵な街並みになります。

旧市庁舎につきました。

旧市庁舎正面のオブジェの真ん中の塔は左に折れ曲がっていますが、これは完成当時に財政難で、職人への支払いを渋ったところ、職人が怒って塔を曲げてしまったことから、今でも教訓として、そのまま残っているようです。
通路の上にはワニのオブジェが吊り下げられています。

これは十字軍が帰還の際に大きなワニを持ち帰り、そのワニが凶暴なため、処分しようとした戦士たちが次々と生贄になる中で、いかにも弱そうな志願者が、石灰を入れた袋をワニに食べさせ、破裂させて処分したという物語があり、(なぜか)ワニがドラゴンになって、街のシンボルになっているようです。
続いて聖ペトロと聖パウロの大聖堂へ行きました。

丘の上に建つ立派な大聖堂です。
中のステンドグラスも美しいです。

素敵な街並みの眺めながら、街中をブラつきます。通りや広場は結構な人出で賑わっています。

今日は知り合いのH氏と自由広場で待ち合わせて、夕食をご一緒します。
H氏は98年から当地に住み、ブルノで2番目に長い日本人です。日本語学校を運営されていて、東京のチェコ大使館に赴任される大使員の中にも、多くが教え子がいるようです。チェコで100年以上歴史のあるチェコ料理店で美味いビールと料理に舌鼓を打ちながら、ヨーロッパにおけるチェコの位置付け、外科医療の水準の高いブルノには日本人の医学部留学生が多いこと、ベトナム料理店が多い理由、ドラゴンの話など、興味深い面白い話をたくさんお聞きすることができました。これからもお身体に気をつけて頑張ってください。

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