3日目も早起きして，レンタカーで白谷雲水峡の登山口へ向かいました。
コロナの影響で登山者は少なく、天候もどんよりしていました。
この日はツアーでなく、私がさとみんのガイド役です。前日にガイドさんが話してくれた通り、最初から急な斜面が続きます。
杉の巨木を見ながら奥へ進んでいくと、深い森の中に一面苔で覆われた少しだけ開けた空間が現れました。
ここがジブリ映画「もののけ姫」の舞台になった「もののけの森」です。
視界が届く限り、木の幹、岩がびっしり苔に覆われていて、奥から「もののけ」が出てきそうな雰囲気でとても神秘的でした。
「もののけの森」を出発して、途中「武家杉」「公家杉」など縄文杉の名に隠れてあまり知られてませんが、大変立派な杉の巨木を愛でながら、小一時間ほど進み辻峠に到着しました。
ここから先はさらに傾斜がキツくなるため、登山者はこの付近にリュック等を置いて身軽になって、太鼓岩を目指します。
我々もリュックを置いて、急な坂道を登って行きました。
20分ほど登ったでしょうか。目の前に巨岩が現れました。「太鼓岩」です。
岩の上に登るとそこは180度広がる大パノラマです。
この広がり感、最高です。
ここまでの道のりが木々に覆われて少し暗めの空間だったので、そのギャップで一段と開放感を感じます。
岩の上でしばらく景色を眺めて休憩してから、下山を始めました。
辻峠でリュックをピックアップして、オーバーペースにならないようにさとみんを前にして山を下っていきました。
ここでトラブル発生！
前を行くさとみんが、なかなか良いペースで進んでいくなと思っていたところ、湿った坂道で足を滑らせて2メートルほど通路脇に滑落したのです。
すぐに引き上げて、幸い怪我はなかったものの、ショックだったようです。
話を聞くと、前日の疲れもあって早く登山を終わらせたいと思い、ペースが上がってしまっていたようです。
確かに口数も減って黙々と歩いていましたので、私の方でその辺りを察知して休憩を入れるなど、ペースコントロールをすべきでした。
トラブルはありましたが、その後ペースを落として下山し、駐車場まで戻ってきました。
ちょっと苦い思い出も残りましたが、「もののけの森」と「太鼓岩」は素晴らしい風景でした。
レンタカーで宿に戻り、ゆっくり風呂に浸かって身体をほぐしながら反省しました。ハイキングレベルではない登山だったので、普段山歩きをしていない自分たちの場合は、ガイドツアーに参加した方が安全で楽しめただろうと思いました。
お風呂でサッパリしたら、この日も歩いて居酒屋へ行きました。夕暮れ時、橋の上を吹き抜ける風がとても心地よかったです。
この日に入った居酒屋も名前を覚えていませんが良い店でした。屋久島の居酒屋は，いずれも美味しくて値段もリーズナブルでした。
翌日は帰るだけなので、ビールをぐびっと飲んで、焼酎「三岳」を沢山いただきました。
多少の疲れも心地良く、腹ペコで美味い料理と酒が五臓六腑に沁み渡ります。ビールを飲んで、さとみんのご機嫌も回復しました。
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